経営学の『概念』を問う
現代的課題への学史からの挑戦

経営学史学会 編

経営学史学会年報 第27輯〉
定価 3,300円(税込)本体3,000円
A5判並製 188頁
ISBN 978-4-8309-5088-9(4-8309-5088-9)
2020年5月22日発行
在庫あり
執筆者紹介
[著者]
坂本 雅則(サカモト マサノリ)

主著『企業支配論の統一的パラダイム―「構造的支配」概念の提唱―』文眞堂,2007 年
主要論文「片岡説と構造的支配―権力パラダイムとの接点―」経営学史学会編『経営理論と実践(経営学史学会年報 第16 輯)』文眞堂,2009 年

中條 秀治(チュウジョウ ヒデハル)

主著『組織の概念』文眞堂,1998 年『株式会社新論―コーポレート・ガバナンス序説―』文眞堂,2005 年

庭本 佳子(ニワモト ヨシコ)

主著『経営組織入門』(共編著)文眞堂,2020 年
主要論文「人事ポリシーと組織文化」上林憲雄・平野光俊編著『日本の人事システ
ム―その伝統と革新―』(共著)同文舘出版,2019 年

澤野 雅彦(サワノ マサヒコ)

主著『現代日本企業の人事戦略』千倉書房,2001 年
『企業スポーツの栄光と挫折』青弓社,2005 年

吉原 正彦(ヨシハラ マサヒコ)

主著『経営学の新紀元を拓いた思想家たち―1930年代のハーバードを舞台に―』文眞堂,2006年
主要論文「企業経営の永続性―環境と経営の問題―」日本経営学会編『新たな経営
原理の探求―経営学論集第81集―』千倉書房,2011年

水村 典弘(ミズムラ ノリヒロ)

主著『経営のルネサンス―グローバリズムからポストグローバリズムへ―』(共著)文眞堂,2017 年
主要論文「従業員による「意図せぬ不正」の要因分析―コンプライアンスの死角で行われる不正とその対応の具体策―」『産業經理』第79 巻第4 号,2020年

風間 信隆(カザマ ノブタカ)

主著『実践に学ぶ経営学』(共編著)文眞堂,2018 年
『ライン型資本主義の将来』(監訳)文眞堂,2008 年

黄 雅雯(コウ ガブン)

主著『経営戦略の課題と解明』(共著)文眞堂,2019 年
主要論文「ペンローズの企業成長論の成立と展開」『北星学園大学経済学部北星論集』第58 巻第2 号,2019 年

貴島 耕平(キジマ コウヘイ)

主要論文「組織行動論におけるミクロ-マクロ問題の再検討―社会技術システム論の学際的アプローチを手がかりに―」『経営学の再生―経営学に何ができるか―(経営学史学会年報…第21 輯)文眞堂,2014 年
「組織行動論の本流を見極める:人間関係論,組織開発,アクション・サイエンス」(貴島耕平・福本俊樹・松嶋登),『国民経済雑誌』第216 巻第2号,2017 年

西村 友幸(ニシムラ トモユキ)

主著『連邦型ネットワークの経営』多賀出版,2002 年
主要論文「マーケティング洞視眼―事業定義の論理学的手法―」『マーケティングジャーナル』第33 巻第4 号,2014 年

河辺 純(カワベ ジュン)

主要論文「バーナードの協働論と公式組織論―人間はなぜ協働するのか、協働を成功に導く公式組織とは何か―」経営学史学会監修・藤井一弘編著『経営学史叢書第Ⅵ巻 バーナード』文眞堂,2011 年
「経営学の批判力と構想力」経営学史学会編『経営学の批判力と構想力(経営学史学会年報 第23 輯)』文眞堂,2016 年

(データは本書刊行時のものです)

主要目次
  • 巻頭の言(勝部伸夫)
  • 第Ⅰ部 趣旨説明
  •  経営学の『概念』を問う―現代的課題への学史からの挑戦―(第9期運営委員会)
  • 第Ⅱ部 経営学の『概念』を問う―現代的課題への学史からの挑戦―
  •  1 経営学の「概念」を問う―現代的課題への学史からの挑戦―(藤沼 司)
  •  2 批判的実在論からみた「企業」概念の刷新(坂本雅則)
  •  3 21世紀の企業観―グローバル社会におけるcorpus mysticum―(中條秀治)
  •  4 経営学における労働概念の考察―労働から仕事・キャリアのマネジメントへ―(庭本佳子)
  •  5 日本における「労働」概念の変化と経営学(澤野雅彦)
  •  6 経営学の「概念」を問う:経営学史研究の課題―シンポジウムを顧みて―(吉原正彦)
  •  7 改めて「企業」概念を問う―坂本報告と中條報告の討論者の視点―(水村典弘)
  •  8 現代的課題への学史の挑戦と『労働』概念―庭本報告と澤野報告に対する討論者の視点―(風間信隆)
  • 第Ⅲ部 論  攷
  •  9 ペンローズの企業成長理論と「資源・能力アプローチ」(黃 雅雯)
  •  10 ワーク・モチベーション研究の再検討(貴島耕平)
  •  11 組織間関係論の淵源(西村友幸)
  •  12 経営学における「意識」の存在論的探究―バーナード組織概念からの考察―(河辺 純)
  • 第Ⅳ部 文  献
  •  1 経営学の「概念」を問う―現代的課題への学史からの挑戦―
  •  2 批判的実在論からみた「企業」概念の刷新
  •  3 21世紀の企業観―グローバル社会におけるcorpus mysticum―
  •  4 経営学における労働概念の考察―労働から仕事・キャリアのマネジメントへ―
  •  5 日本における「労働」概念の変化と経営学
  •  6 経営学の「概念」を問う:経営学史研究の課題―シンポジウムを顧みて―
  • 第Ⅴ部 資  料
  •  経営学史学会第27回全国大会実行委員長挨拶(石嶋芳臣)
  •  第27回全国大会を振り返って(柴田 明)