経営の諸理論は,それぞれの国や地域の具体的な時代的背景の中から生れてくるが,同時に特定の論者の個人的な諸事情,例えば個人の宗教,思想,信条,価値観などが理論構築に大きく関わっている。本書は,通常は捨象される経営諸理論の基底に潜むこの問題を吟味し,経営の理論を文化的に捉え直そうとする経営学理論研究に必須の研究書である。