IT革命と経営理論

経営学史学会 編
 

経営学史学会年報 第9輯〉
定価 3,080円(税込)本体2,800円
A5判並製 230頁
ISBN 978-4-8309-4420-8(4-8309-4420-X)
2002年5月発行
在庫あり

IT革命は情報よって開かれる文明と,グローバリゼーションをつなぐ架け橋となると同時に,新しい競争原理を据えてくるだろう。それは新しい文化価値の倫理によって伴われていなければならない。今こそ「管理から倫理へ」,「テイラーからITへ」,経営学はいかに革新されるべきか。その終わることない「問い」に真摯に立ち向かっていく力編。

主要目次
  • <本書の構成と執筆者>Ⅰ テイラーからITへ―経営理論の発展か,転換か〔1.序説 テイラーからITへ―経営理論の発展か転換か―稲葉元吉/2.科学的管理の内包と外延―IT革命の位置―三戸 公/3.テイラーとIT―断絶か連続か―篠崎恒夫/4.情報化と協働構造―國領二郎/5.経営情報システムの過去・現在・未来―情報技術革命がもたらすもの―島田達巳/6.情報技術革命と経営および経営学―島田達巳「経営情報システムの過去・現在・未来」をめぐって―庭本佳和〕 Ⅱ 論攷〔7.クラウゼウィッツのマネジメント論における理論と実践―鎌田伸一/8.シュナイダー企業者職能論―関野 賢/9.バーナードにおける組織の定義について―飯野-加藤論争に関わらせて―坂本光男/10.バーナード理論と企業経営の発展―原理論・類型論・段階論―高橋公夫/11.組織論における目的概念の変遷と展望―ウェーバーからCMSまで―西本直人/12.ポストモダニズムと組織論―高橋正泰/13.経営組織における正義―宮本俊昭/14.企業統治における法的責任の研究―経営と法律の複眼的視点から―境 新一/15.企業統治論正当性問題―渡辺英二〕Ⅲ 文献 Ⅳ 資料