組織・管理研究の百年

経営学史学会 編
 

経営学史学会年報 第8輯〉
定価 3,300円(税込)本体3,000円
A5判並製 267頁
ISBN 978-4-8309-4381-2(4-8309-4381-5)
2001年5月発行
在庫あり

現代必須の学問である経営学の理論状況は,混迷の度を深め,過剰な多様性を示し,正に危機的状況にある。経営学が独自の科学として存続発展するには自らの方法的基盤を整備強化しなければならぬ。本書は経営学原理の問題領域を研究する学会として間もなく創立10周年を迎える経営学史学会が,経営学の再生を目指し総力を挙げて取り組んだ力編である。

主要目次
  • <主要目次>Ⅰ 経営学百年―組織・管理研究の方法と課題〔1.経営学研究における方法論的反省の必要性―佐々木恒男/2.比較経営研究の方法と課題―東アジア的企業経営システムの構想を中心として―愼侑根/3.経営学の類別と展望―経験と科学をキーワードとして―原澤芳太郎/4.管理論・組織論における合理性と人間性―池内秀己/5.アメリカ経営学における「プラグマティズム」と「論理実証主義」―三井 泉/6.組織変革とポストモダン―今田高俊/7.複雑適応系―第三世代システム論―河合忠彦/8.システムと複雑性―西山賢一〕 Ⅱ 経営学の諸問題〔9.組織の専門化に関する組織論的考察―プロフェッショナルとクライアント―吉成 亮/10.オーソリティ論における職能説―高宮晋とM・P・フォレット―高見精一郎/11.組織文化論再考解釈主義的文化論へ向けて―四本雅人/12.アメリカ企業社会とスピリチュアリティー―村山元理/13.自由競争を前提にした市場経済原理にもとづく経営学の功罪―経営資源所有の視点から―海老澤栄一/14.組織研究のあり方―機能主義的分析と解釈主義的分析―大月博司/15.ドイツの戦略的管理論研究の特徴と意義―加治敏雄/16.企業に対する社会的要請の変化―社会的責任論の変遷を手がかりにして―小山嚴也/17.E・デュルケイムと現代経営学―齋藤貞之〕Ⅲ 文献