「学」として求められる経営学を追究する「原理性」を第一巻に置き、続いて時代の流れに沿って「生産性」、「人間性」、「合理性」、「社会性」、「戦略性」、「創造性」の全七巻から構成するものとする。各巻では、特定の課題性を解明してきた理論を、それぞれの時代の社会経済的、文化的基盤との関連において捉え、その有効性と限界を明らかにするとともに、その課題性を反映する現代の諸問題に対して、未来を創る実践的契機となり得る展望を示している。 『叢書』は、経営学に関心を持ち、経営的な思考能力を身に着けたいとする初学者を想定している。それぞれの課題性を歴史的に学ぶことによって、思考能力に広がりと深みが増し、歴史を学ぶ面白さを知るきっかけになれば、幸いである。 (経営学史叢書第Ⅱ期刊行の辞より)