2015年、世界の成長センターASEANが巨大統合市場に
2015年、ASEAN経済共同体（AEC）が創設される。完成すれば中国やインドにも対抗する経済圏となり、日本と日本企業にとっても最重要の地域となる。日本とASEANとの関係は40年を迎え、ASEANとの経済関係を戦略的に見直す時期に来ている。各分野の専門家が統合への進展状況、課題、実現への展望などを検討、2015年末のASEANの姿を描く。
主要目次
- 【主要目次】
- 第Ⅰ部
- 第1章 世界経済とASEAN経済統合
- 第2章 ASEAN経済共同体はできるのか
- 第Ⅱ部
- 第3章 物品貿易の自由化・円滑化に向けたASEANの取り組み
- 第4章 サービス貿易および投資、人の移動の自由化に向けた取り組み
- 第5章 ASEAN連結性の強化と交通・運輸分野の改善―ASEAN経済共同体(AEC)に向けた取り組みの柱として―
- 第6章 ASEAN経済共同体（AEC)とエネルギー協力―持続的成長を可能にするために―
- 第7章 ASEAN経済共同体における金融サービス・資本市場の連携・統合
- 第8章 ASEAN知的財産権協力の展開と現況
- 第Ⅲ部
- 第9章 格差是正
- 第10章 東アジアFTAとASEAN
- 第11章 2015年以後のASEAN経済統合の更なる深化に向けて
- 第12章 日系企業とASEAN経済共同体
- 第13章 ASEAN経済共同体と日本ASEAN協力―日本ASEAN友好協力40周年にあたって―
お知らせ
掲載誌紹介：『ASEAN経済共同体と日本』
石川幸一・清水一史・助川成也 編著『ASEAN経済共同体と日本―巨大統合市場の誕生―』が、経済学者・経営学者・エコノミストが109人が選んだ 2014年『ベスト経済書』で23位に選ばれました。（週刊ダイヤモンド2014.12.27・2015.1.3）
お知らせ
書評：『ASEAN経済共同体と日本』
石川幸一・清水一史・助川成也 編著『ASEAN経済共同体と日本―巨大統合市場の誕生―』の書評が、世界経済評論 2014年7・8月号に掲載されました。評者、木村福成氏。
高まる地政学的リスクとアジアの通商秩序：現状と課題、展望
RCEPと東アジア
国際経済ルールの戦略的利用を学ぶ
アジア経済論
米国通商政策史
岐路に立つアジア経済：米中対立とコロナ禍への対応
これからの東アジア：保護主義の台頭とメガFTAs
アジアダイナミズムとベトナムの経済発展
アウンサンスーチー政権下のミャンマー経済：最後のフロンティアの成長戦略
揺らぐ世界経済秩序と日本：反グローバリズムと保護主義の深層
アジアの経済統合と保護主義：変わる通商秩序の構図
一帯一路の政治経済学：中国は新たなフロンティアを創出するか
ASEANの新輸出大国ベトナム
アジア共同体構想と地域協力の展開
検証・アジア経済：深化する相互依存と経済連携
ASEAN経済共同体の創設と日本
TPPの期待と課題：アジア太平洋の新通商秩序
日本企業のアジアFTA活用戦略：TPP時代のFTA活用に向けた指針
新・アジア経済論：中国とアジア・コンセンサスの模索
ASEAN経済新時代と日本：各国経済と地域の新展開
現代ASEAN経済論
ASEAN経済統合の実態
メガFTA時代の新通商戦略：現状と課題
FTA戦略の潮流：課題と展望
ASEAN大市場統合と日本：TPP時代を日本企業が生き抜くには
ASEANシフトが進む日系企業：統合一体化するメコン地域
TPP交渉の論点と日本：国益をめぐる攻防
TPPと日本の決断：「決められない政治」からの脱却
地図とデータで読み解くメコン物流事情
メコン地域開発とアジアダイナミズム
ASEANの多国籍企業：増大する国際プレゼンス