近年の状況を見ると、海外進出企業は集中のメリットを優先し、リスク分散をはかる必要を軽んじていた感がある。日本企業はASEANとりわけメコン地域への投資の比重を増やす行動が起きつつある。本書では一大経済圏となりつつあるGMS(拡大メコン経済圏)で、日系グローバル企業を中心に産業の集積と分散がどのように起きているかを論じている。