国際関係の論点
グローバル・ガバナンスの視点から

馬田啓一・小野田欣也・西 孝 編著
 

定価 3,080円(税込)本体2,800円
A5判上製 220頁
ISBN 978-4-8309-4857-2(4-8309-4857-4)
2015年2月28日発行
在庫あり

大きく変容する戦後の国際秩序、その先行きには暗雲が漂う。一国の統治だけでは解決できない多くの厄介な問題に直面する世界。利害の対立で綻びが目立つ国際協調の枠組み。グローバル・ガバナンスの意義が問われている。焦眉の国際関係の諸問題にどう対応していくべきか、現状と課題を学際的に考察。

主要目次
  • 第1部 国際的な協調と対立の構図
  • 第1章 WTOの将来―悲観と楽観―
  • 第2章 欧州危機の政治経済学―2つのトリレンマ―
  • 第3章 農産物貿易自由化をめぐる政策決定過程の変遷―自民党政権下の変化に注目して
  • 第4章 外国人介護労働者受け入れ政策の新潮流
  • 第5章 メガFTA交渉妥結後の新たな政策課題―FTAの利用促進に向けて―
  • 第2部 国際紛争とグローバル・ガバナンス
  • 第6章 国際システムそのものを俯瞰する
  • 第7章 中国外交戦略の変容―「周辺外交」の意味を問い直す―
  • 第8章 中台関係の行方―台頭しぶつかり合うナショナリズム―
  • 第9章 国連の人道活動におけるアカウンタビリティー―法の支配と人権に基づく新たな取組み―
  • 第3部 グローバリゼーションと企業倫理
  • 第10章 EUにおけるコーポレート・ガバナンス―「遵守か説明か」原則に着目して―
  • 第11章 グローバリゼーションと経営の多様性―「働くこと」の再考―
  • 第12章 金融取引税(トービン税)の課題
  • 第13章 知的財産権とイノベーション
  • 第4部 グローバル化する環境問題への対応
  • 第14章 地球温暖化対策と日本の対応
  • 第15章 アジアにおける国際資源循環と拡大生産者責任
  • 第16章 ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ達成に向けて―医療財政の視点からの経緯と課題―
  • 第17章 成長の限界と「脱成長」論