百貨店における取引慣行の実態分析
戦前期の返品制と委託型出店契約

岡野純司 著

定価 3,740円(税込)本体3,400円
A5判上製 196頁
ISBN 978-4-8309-5273-9(4-8309-5273-3)
2025年3月31日発行
2025年4月11日発売予定
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高品質でセンスの良い魅力的な商品や多様なサービス、内外の物産を集結した催事・・・。 日本の百貨店は、商品の返品が可能な仕入形態や、売場の運営を外部に委託する出店形態に支えられ、巨大な店舗に豊かな品揃えを実現している。本書はこれまでほとんど取り上げられてこなかった、戦前期日本の百貨店における返品制・委託型出店契約の実態とその形成要因、百貨店と納入業者の相互依存関係のダイナミズムを明らかにする。

主要目次
  • 序 章 百貨店経営を支える取引慣行の歴史的な意義
  • 第1章 百貨店の品揃えと仕入形態
  • 第2章 委託型出店契約
  • 第3章 百貨店の経営環境と品揃えの変化
  • 第4章 買取仕入に基づく返品の利用実態
  • 第5章 委託仕入の利用実態
  • 第6章 委託型出店契約の利用実態
  • 終 章 考察と含意