経営学における『技術』概念の変遷
AI時代に向けて

経営学史学会 編

経営学史学会年報 第28輯〉
定価 3,300円(税込)本体3,000円
A5判並製 153頁
ISBN 978-4-8309-5132-9(4-8309-5132-X)
2021年5月28日発行
在庫あり
執筆者紹介
[執筆者]
福永 文美夫(フクナガ フミオ)

福永 文美夫(久留米大学教授)
主著『経営学の進化―進化論的経営学の提唱―』文眞堂,2007 年
主要論文「バーリ=ミーンズ理論の系譜―制度派経済学と新制度派経済学の視
座―」経営学史学会監修・三戸浩編著『経営学史叢書第Ⅴ巻 バーリ=
ミーンズ』文眞堂,2013 年

村田 和博(ムラタ カズヒロ)

村田 和博(下関市立大学教授)
主著『基礎から学ぶ経営学』五絃舎,2009年
『19 世紀イギリス経営思想史研究―C. バベッジ,J. モントゴメリー,A. ユ
ア,およびJ.S.ミルの経営学説とその歴史的背景―』五絃舎,2010年

宗像 正幸(ムナカタ マサユキ)

宗像 正幸(神戸大学名誉教授)
主著『技術の理論―現代工業経営問題への技術論的接近―』同文舘出版,1989年
主要論文「『日本型生産システム』論議考」『国民経済雑誌』第174 巻第1 号,1996年

桑田 耕太郎(クワダ コウタロウ)

桑田 耕太郎(東京都立大学大学院経営学研究科教授)
主著『組織論 補訂版』(共著)有斐閣,2010 年
『制度的企業家』(共編著)ナカニシヤ出版,2015 年

藤川 なつこ(フジカワ ナツコ)

藤川 なつこ(神戸大学大学院海事科学研究科准教授)
主要論文「高信頼性組織研究の展開―ノーマル・アクシデント理論と高信頼性理論
の対立と協調―」経営学史学会編『経営学の再生―経営学に何ができる
か―(経営学史学会年報…第21 輯)』文眞堂,2014年
「高信頼性組織研究の理論的展開―ノーマル・アクシデント理論と高信頼
性理論の統合の可能性―」『組織科学』第48 巻第3 号,2015年

坂井 恵(サカイ ケイ)

主要論文「全社的な内部統制の評価方法―コントロール・アプローチからリスク・
アプローチへ―」『企業会計』第62 巻第2 号,2010 年
「原子力発電の安全性に係るアカウンタビリティへの接近―東日本大震災
以降の東京電力の事例の解釈を通じて―」小笠原英司・藤沼司編『原子
力発電企業と事業経営―東日本大震災と福島原発事故から学ぶ―』文眞
堂,2016 年

杉浦 優子(スギウラ ユウコ)

主要論文「個人の自律性と作業組織―社会-技術システム論との比較―」経営学史
学会監修・岸田民樹編著『経営学史叢書第Ⅷ巻 ウッドワード』文眞堂,
2012 年
「社会-技術システムと作業組織の生成・発展―Work…Organizing と
Work…Organized―」岸田民樹編著『組織学への道』文眞堂,2014 年

櫻田 貴道(サクラダ タカノリ)

主要論文「組織の制度形成におけるリーダーシップ」『尾道市立大学経済情報論集』
第13 巻2 号,2013 年
「組織における価値に関する一考察―組織道徳と責任の概念を中心にし
て―」『尾道市立大学経済情報論集』第14 巻1 号,2014 年

磯村 和人(イソムラ カズヒト)

主著『戦略モデルをデザインする』日本公認会計士協会出版局,2018 年
Organization Theory by Chester Barnard: An Introduction,Springer,2020

(データは本書刊行時のものです)

主要目次
  • 巻頭の言(勝部伸夫)
  • 第Ⅰ部 趣旨説明
  • 経営学における『技術』概念の変遷―AI時代に向けて―(第9期運営委員会)
  • 第Ⅱ部 経営学における『技術』概念の変遷―AI時代に向けて―
  • 1 経営学における『技術』概念の変遷―AI時代に向けて―(福永文美夫)
  • 2 19世紀前半期イギリスにおける機械の効果と影響―バベッジ,ユア,及びミルの所説―(村田和博)
  • 3 技術概念・技術観の変遷とその意義―AI時代を見据えて―(宗像正幸)
  • 4 AI技術と組織インテリジェンスの追求―バーナード理論,サイモン理論からAI時代の経営学へ―(桑田耕太郎)
  • 第Ⅲ部 論攷
  • 5 技術進歩のもたらす経営組織の逆機能に関する一考察―組織事故の視点から―(藤川なつこ)
  • 6 協働におけるアカウンタビリティの類型―Barnard(1938;1948)の組織概念からの接近―(坂井 恵)
  • 7 ノーマル・アクシデント理論と高信頼性理論の「技術観」(杉浦優子)
  • 8 日本におけるバーナード理論の受容と展開(櫻田貴道・磯村和人)
  • 第Ⅳ部 文献