アジア企業の経営理念
生成・伝播・継承のダイナミズム

三井 泉 編著
 

定価 3,080円(税込)本体2,800円
A5判上製 288頁
ISBN 978-4-8309-4785-8(4-8309-4785-3)
2013年3月31日発行
在庫あり
アジア企業を動かす力、経営理念の意味を探る

量的拡大から質的深化の時代へ。今、アジア企業は価値観の転換を迫られている。本書は、「経営人類学」の視点から現地での調査を行い、アジア企業の経営理念の実態に迫った、学際的・産学連携チームによる研究成果である。グローバル時代における事業展開のために、「経営理念」はいかに伝播・継承されたのか、そのダイナミズムが明らかになる。

主要目次
  • 序 章 アジア企業の経営理念
  •  ―研究の背景・目的・方法― 
  • 第Ⅰ部 日本企業のアジア進出と経営理念
  •  第一章 松下幸之助の経営理念と海外展開への基本姿勢
  •  第二章 松下電器のアジア進出と経営理念の伝播
  •   ―インドネシア・台湾・中国の事例―
  •  第三章 島津製作所の中国進出と経営理念
  •   ―動的平衡進化状態における継承・伝播―
  •  第四章 本田技研工業の海外進出と経営理念の伝播・継承
  •   ―「夢」を実現する理念の力―
  • 第Ⅱ部 アジア企業の経営理念
  •  第五章 ドジョウを飼い馴らす方法
  •   ―サムスングループ(韓国)の「メッセージ経営」―
  •  第六章 社会貢献と経営理念
  •   ―柳韓洋行(韓国)の理念生成・継承―
  •  第七章 私の人生が私のメッセージ
  •   ―合璧工業公司(台湾)の理念継承―
  •  第八章  「ヘゲモニー」としての経営理念
  •   ―香港における中国系家族企業の事例―
  •  第九章  「包括的合理主義」のモデルとしての経営理念
  •   ―タタ・コンサルタンシー・サービシズ(インド)の理念継承・伝播―