生物である“ヒト”と万物の霊長である“人”の二面性を持つ人間は,種の存続をかけて,また,豊かな生活を求めて,経済を発展させてきた。この経済的営みによる自然への過重な負担が“ヒト”の存続を危うくしかねない今日,新たな経済観・生命観・倫理観の構築が“人”に求められている。この問題を考察する際の手掛りを,本書は提示している。