アイデンティティ経済学と共稼ぎ夫婦の家事労働行動
理論,実証,政策

安藤 潤 著

定価 2,640円(税込)本体2,400円
A5判上製 144頁
ISBN 978-4-8309-4924-1(4-8309-4924-4)
2017年2月28日発行
在庫あり
働く妻のジェンダー行動規範を経済学で解明

日本の共稼ぎ夫婦の妻になぜ家事労働は偏るのか? 本書はノーベル経済学賞受賞者アカロフがクラントンとともに提唱するアイデンティティ経済学を理論的フレームワークとして様々なアンケート調査から得られた個票データを用いた実証分析によりジェンダー・ディスプレイ仮説を検証し、その要因を解明して政策的インプリケーションを導出する。

主要目次
  • 第1章 アイデンティティ経済学
  • 第2章 JPSC2008を用いた共稼ぎ夫婦の家事労働行動
  • 第2章 補論 共稼ぎ夫婦の外食・中食利用と家事労働削減
  •      ―JGSS-2006を用いた実証分析を中心に―
  • 第3章 JPSC2000―2008パネルデータを用いた常勤職で働き稼ぐ
  •     夫婦の妻の家事労働行動
  • 第4章 JPSC2000―2008パネルデータを用いた共稼ぎ夫婦の妻の
  •     家事労働行動
  • 第5章 JPSC2000―2008を用いたAkerlof and Kranton仮説の検証
  • 第6章 日本の共稼ぎ夫婦のジェンダー・アイデンティティ喪失と
  •     家事労働分担行動におけるジェンダー・ディスプレイ
  • 第7章 共稼ぎ夫婦の家事労働分担行動に関するジェンダー・
  •     ディスプレイ:家事生産アプローチからの実証分析