法政大学イノベーション・マネジメント研究センターに設置されている研究プロジェクト・企業家史研究会編集の第1ケース集(『ケースブック 日本の企業家活動』有斐閣,1999年3月),第2ケース集(『ケース・スタディー 日本の企業家史』文眞堂,2002年3月),第3ケース集(『ケース・スタディー 戦後日本の企業家活動』文眞堂,2004年3月)の「日本の企業家活動シリーズ」の第4ケース集である。本書は,日本経営史上の主要なテーマに即して2人の代表的な企業家を取り上げ,両者の企業家活動の対比を通じて,テーマとケースについて究明と解説を行うという,第1ケース集以来の編集方法と執筆スタイルを踏襲している。10のテーマと,それを最もよく体現・リードした20名の企業家を取り上げている。日本経営史上の主要なテーマをできるだけ多くカバーし,それを主導的に担った企業家活動のケースに光を当てる。