ケース・スタディー 日本の企業家群像

宇田川勝 / 法政大学イノベーション・マネジメント研究センター 編
 

定価 3,080円(税込)本体2,800円
A5判並製 282頁
ISBN 978-4-8309-4613-4(4-8309-4613-X)
2008年3月発行
在庫あり

法政大学イノベーション・マネジメント研究センターに設置されている研究プロジェクト・企業家史研究会編集の第1ケース集(『ケースブック 日本の企業家活動』有斐閣,1999年3月),第2ケース集(『ケース・スタディー 日本の企業家史』文眞堂,2002年3月),第3ケース集(『ケース・スタディー 戦後日本の企業家活動』文眞堂,2004年3月)の「日本の企業家活動シリーズ」の第4ケース集である。本書は,日本経営史上の主要なテーマに即して2人の代表的な企業家を取り上げ,両者の企業家活動の対比を通じて,テーマとケースについて究明と解説を行うという,第1ケース集以来の編集方法と執筆スタイルを踏襲している。10のテーマと,それを最もよく体現・リードした20名の企業家を取り上げている。日本経営史上の主要なテーマをできるだけ多くカバーし,それを主導的に担った企業家活動のケースに光を当てる。

主要目次
  • <主要目次と執筆者>1 企業勃興を牽引した「冒険的」銀行家《黒羽雅子》
     松本重太郎 ―第1-2次企業勃興期の冒険的銀行家
     岩下清周 ―第3次企業勃興期の冒険的銀行家
    2 保険業界における革新者《長谷川直哉》
     各務鎌吉―近代的会計手法による損害保険事業の改革者
     矢野恒太―相互主義による生命保険事業の確立者
    3 民間鉄鋼企業を先導した企業家活動《上岡一史》
     白石元治郎 ―日本鋼管の創業者
     田宮嘉右衛門 ―神戸製鋼所の建設者
    4 発明家の企業家活動《長谷川直哉》
     高峰譲吉 ―バイオサイエンスから知財ビジネスへ
     豊田佐吉 ―トヨタグループ創業者
    5 財閥の改革者《宇田川勝》
     結城豊太郎 ―安田財閥の改革者
     池田成彬 ―三井財閥の改革者
    6 マス・メディア産業の革新者《濱田信夫》
     正力松太郎 ―読売新聞の経営改革と大衆文化の演出
     吉田秀雄 ―電通の経営改革と広告ビジネスの革新
    7 財界リーダーの企業家活動《太田雅彦》
     石坂泰三 ―高度経済成長期の財界リーダー
     土光敏夫 ―石油危機後の財界の先導者
    8 在来産業の改革者《生島淳》
     2代茂木啓三郎 ―キッコーマンの中興の祖
     7代中埜又左エ門 ―中埜酢店の中興の祖
    9 補佐役の企業家活動《四宮正親》
     盛田昭夫 ―ソニー・ビジネスの体現者
     藤沢武夫 ―もう一人の創業者
    10 パソコン黎明期のベンチャー・ビジネス《山崎泰央》
     椎名堯慶 ―国産パソコンの先駆者
     西和彦 ―パソコン・ソフトウェアビジネスの先駆者