本書は,ドラッカーの所論を全体的に体系的に考察。企業を含む経営体一般,および,非政府非企業および政府も含めて4重制度の各面と全体とに応じて,まず,経営体一般の目的・目標・責任,つぎに,経営組織と経営管理を考察する。さらに,経営管理論の後半では,前半の管理職能を遂行するために必要な諸要素を管理することを通して各種の総ての経営者を管理するという総合的管理を取り上げる。最後に,われわれのこれまでの考察を,わが国におけるドラッカー研究書・解説書と関係させた上で,ドラッカーのマネジメント論の経営学的意義を纏めた。