本書は,大学の低学年の学生が,最後までこのテキストの文章を読み理解できるように,平易な表現を使用し,かつ経営の諸問題を具体的に説明している。大学での学習では,学生諸君が経営の理論的な基礎知識や具体的な事実を習得すると同時に,それを発展させ,つぎの問題に対する疑問や新しい問題を発見する能力を養うことが重要である。本書の「基礎」としている部分には,学生諸君が十分に理解できる経営の基本的な内容をもり込んでおり,「応用」としている部分には,基礎的なことからより発展させた,複雑でかつ抽象度の高い内容を盛り込んでいる。本書のタイトルを『基礎と応用で学ぶ経営学』とした理由である。