担当箇所:はじめに・第1章・第4章第4節・第6章第3節
現職は同志社大学名誉教授、総合地球環境学研究所特別客員教授、関西大学客員教授。略歴は早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程満期退学、㈶東京市政調査会研究員、東北学院大学法学部助教授、東北大学大学院情報科学研究科助教授、同志社大学大学院総合政策科学研究科教授(2021年3月定年退職)を歴任した。専門分野は行政学、地方自治論、公共政策論、市民参加論、ソーシャル・イノベーション論。教育研究活動として、文化と地域デザイン学会共同代表、日本協働政策学会理事長、政治社会学会会長、大学研究所研究員や講師等多数兼務。社会活動は(公財)京都市環境保全活動推進協会理事長(京エコロジーセンター館長)、(公財)京都地域創造基金理事長、(一財)地域公共人材開発機構理事長、(一社)東北圏地域づくりコンソーシアム共同代表、NPO法人水・環境ネット東北代表理事、NPO法人日本サステイナブル・コミュニティセンター代表理事等多数兼務。公職としては関西広域連合、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県や各市町村の審議会等の委員等多数兼任。主要著書には、新川達郎監修共著『コミュニティ・デザイン新論』(さいはて社、2024年)、冨士谷あつ子・新川達郎共編著、『政治分野におけるジェンダー平等の推進』(明石書店、2024年)ほか多数。
担当箇所:第2章・第3章・第4章第3節・第6章第1節・おわりに
日本アートマネジメント学会会長、日本文化政策学会理事、文化と地域デザイン研究所代表。専門は文化政策、文化芸術を活かした地域デザイン。京都府在住。早稲田大学教育学部地理歴史専修卒業後、読売新聞記者・デスク・支局長を経て、劇場やホール等を経営する企業に出向して企画部長。仕事をしながら学術研究を志し、同志社大学大学院総合政策科学研究科(前期課程・後期課程)を修了、博士(政策科学)。県立高知女子大学文化学部教授(現・高知県立大学)(2006-2011)、公立大学法人静岡文化芸術大学文化政策学部教授(2011-2022)を歴任した。2022年3月にて同大学を定年退職。22年5月にアカデミックスペース「本のある工場」(大阪市此花区)を開設し、翌23年5月に文化と地域デザイン学会を立ち上げて共同代表。全国各地の文化施設等を訪ね歩き、時事通信社の行政専門誌『地方行政』などに連載原稿を執筆している。単著に『芸術創造拠点と自治体文化政策 京都芸術センターの試み』(2006)、『官民協働の文化政策』(2011)、『日本の文化施設を歩く』(2015)(いずれも水曜社)、『地域創生は文化の現場から始まる』(学芸出版社、2024)。単独編著に『文化で地域をデザインする』、『ヘリテージマネジメント』(いずれも学芸出版社)など。共著多数。
「本のある工場」とは
松本茂章の亡き父が所有していた1969年建築の鉄骨3階建て元印刷工場の2階部分(約75平方メートル)を改修して2022年5月にオープン。大阪市此花区西九条5丁目にある。JR大阪環状線・阪神なんば線の西九条駅から徒歩7-8分。JR大阪駅から3駅、新大阪駅と大阪難波駅から4駅。繁華街「キタ」と「ミナミ」へのアクセスに恵まれている。西九条駅はテーマパーク・USJへの乗換駅なので、若者や外国人観光客らでごった返す。同駅界隈には近年、若い芸術家やクリエーターが移住して来ており、「アートのまち」として注目されるエリアである。
担当箇所:第4章第1節
特定非営利活動法人サイエンス&アート理事長。兵庫ライフケアクリニック副院長。千里金蘭大学大学院非常勤講師。和歌山市出身。神戸大学卒業後、大阪府立成人病センター、東京都南多摩保健所、東京都福祉保健局保健政策部を経て、和歌山県立医科大学(助教・講師)、京都看護大学大学院(准教授)で保健師教育に従事。同志社大学大学院総合政策科学研究科(前期課程・後期課程)を修了、博士(政策科学)。専門は保健医療政策。著書に『健康政策としての市場構築―自己選択に基づく“健康づくり”への新たな支援のかたち』(博論社、2024年)他。
第4章第2節、第5章第2節
静岡文化芸術大学文化政策学部芸術文化学科・教授。専門は経営学・アートマネジメント。博士(商学)。(独)中小企業基盤整備機構、大阪市立大学都市研究プラザ、京都外国語大学を経て現職。文楽、能楽等の伝統芸能、和紙や刃物等の伝統工芸といった日本の伝統文化に関わる組織や産業を中心に研究する一方、2015年より医療機関でのアート・デザイン活動に取り組む。共著に『はじまりのアートマネジメント』(水曜社、2021年)、『ヘリテージマネジメント:地域を変える文化遺産の活かし方』(学芸出版社、2022年)など。
第5章第1節
丹波篠山市企画総務部部長。平成の大合併を契機に、社会人学生として地方自治研究を志し、放送大学大学院文化科学研究科前期課程を修了して修士(学術)を取得。同志社大学大学院総合政策科学研究科(後期課程)に進学して満期退学。ユネスコ創造都市の加盟認定、「丹波篠山市」への市名変更、大学連携など、主要施策で現場を大切に理論に裏打ちされた施策立案を実践。近年はシビックプライドになっている特産「丹波黒大豆」栽培を通じて農村文化を実体験中。共著に中塚雅也編『農村で学ぶはじめの一歩 農村入門ガイドブック』(昭和堂、2011年)。
第5章第3節
お茶の水女子大学基幹研究院リサーチフェロー、横浜保育福祉専門学校非常勤講師。北海道大学農学部卒業後、札幌・仙台にて市民参加型舞台創作を実践。演者として舞台に立ちながらテアトルアカデミー仙台校などで指導経験も積んだ。舞踊の社会的意義を立証するために、お茶の水女子大学大学院人間文化創成科学研究科比較社会文化学専攻に進学し、博士後期課程修了。博士(学術)。専門は民俗芸能の実践を通じた社会関係の醸成。演者としての実践と研究者としての論理的思考を活かした「プレゼンテーション技法」の授業を展開中。
担当箇所:第6章第2節
国立大学法人北海道教育大学特別補佐(キャリアセンター副センター長)、芸術・スポーツビジネス専攻教授(岩見沢校アートマネジメント音楽研究室)、国立大学法人小樽商科大学大学院商学研究科アントレプレナーシップ専攻非常勤講師。博士(経営情報学・多摩大学)。1985~2013年毎日新聞社勤務(北海道広告部長等を歴任)。現在、ほっかいどう未来チャレンジ応援会議文化芸術部会委員、南空知定住自立圏共生ビジョン懇談会座長、岩見沢市入札等監視委員会委員長等を務め、「アートの力で地域を元気に」をビジョンに掲げて活動中。
第6章第4節
公益社団法人全国公立文化施設協会(公文協)事務局長兼専務理事、桜美林大学非常勤講師、文化と地域デザイン学会理事。松江市出身。大阪芸術大学卒。1986~96年の青山スパイラルホールを振り出しに、世田谷パブリックシアター、山口情報芸術センターYCAM、KAAT神奈川芸術劇場、あうるすぽっと(豊島区立舞台芸術交流センター)、東京建物Brillia Hall(豊島区立芸術文化劇場)の開設準備や運営、事業に携わる。2020年より公立の劇場・音楽堂等約1,300館を会員とする統括組織である公文協で、研修や調査研究、コロナ禍支援等に取り組む。
担当箇所:第7章第1節
京都外国語大学国際貢献学部グローバル観光学科教授、同大学国際文化資料館前館長、NPO法人フィールドミュージアム文化研究所所長。関西大学文学部、同志社大学総合政策科学研究科(修士)。㈶古代学協会平安博物館、㈶京都文化財団京都府文化博物館学芸員を経て2011年4月、京都外国語大学教授。総合政策科学研究の実践的研究として、地域を博物館と位置づけ専門の考古学と博物館学を通して地域の課題解決に取り組む。おもなフィールドは、福井県越前町、京都市内、中米ニカラグア、コスタリカ、中央アジアのウズベキスタンなど。
担当箇所:第7章第2節
琉球大学博物館(風樹館)勤務。琉球大学大学院人文社会科学研究科比較地域文化専攻博士後期課程在学中。専門は資源人類学。「資源」の観点から自然と社会の相互作用を研究。2017年よりサンゴ礁島嶼地域の水循環と水資源の保全、利用、管理をテーマとしたコミュニケーションツール(ボードゲーム)を開発し、出前授業や研修等で活用している。2024年より地域公共政策士として地域づくりに携わり、様々な分野の研究成果や実践活動を統合的に活用する政策研究を行っている。
担当箇所:第7章第3節
相愛大学音楽学部准教授、京都市立芸術大学、大阪公立大学大学院非常勤講師。日本アートマネジメント学会九州部会長。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、九州大学大学院芸術工学府博士後期課程修了、博士(芸術工学)。政策研究大学院大学文化政策プログラム研究助手を経て、2017年より現職。著書に「舞台芸術マネジメント論―聴衆との共創を目指して―」(九州大学出版会)ほか。実演芸術や伝統芸能の担い手育成のあり方を理論・実践の両面から考察している。大阪府市文化振興会議委員、新・福岡古楽音楽祭実行委員などを務める。
(データは本書刊行時のものです)