未来の多国籍企業
市場の変化から戦略の革新、そして理論の進化

浅川和宏・伊田昌弘・臼井哲也・内田康郎 監修 多国籍企業学会 著

定価 3,080円(税込)本体2,800円
A5判上製 384頁
ISBN 978-4-8309-5060-5(4-8309-5060-9)
2020年1月31日発行
在庫あり

多国籍企業は、現在、相互の激しい競争と自然・社会環境破壊回避・維持のための戦略的対応の最中にある。本書は、このグローバル化進展の過程を、生起する新しい現象の現状分析、企業行動認識のための理論構築、業種・業態別の未来予測という3視点から解明する。本書は、その意味で広く国際ビジネス関連の研究、調査、実践の有効な道標となり得る。
元多国籍企業研究会会長、横浜国立大学名誉教授
竹田志郎

主要目次
  • まえがき
  • 序章 多国籍企業の過去,現在そして未来
  • 【特別寄稿】 変貌する多国籍企業
  • 第 I部 今日すでに生じている新しい現象
  • 第1章 ミレニアル世代の影響
  • 第2章 ESGとSDGsによる経営戦略の変化
  • 第3章 多国籍企業における新たな人材オプションとしての「現地採用本国人」の活用
  •  ―中国の日系進出企業及び現地採用日本人社員に対する調査から―
  • 第4章 EUの研究イノベーション政策の現状とこれから
  •  ―一般市民を取り込んだオープン・イノベーション―
  • 第II部 未来の多国籍企業に関する新たな理論構築
  • 第5章 AIと多国籍企業
  • 第6章 未来の多国籍企業におけるこれからの「本社」のあり方
  • 第7章 知財の無償化と国際ビジネスの業際化
  • 第8章 近未来の多国籍企業の組織―アントレプレナー型共創組織の構築―
  • 第9章 ビジネスモデルの理論的基礎と新しい多国籍企業
  • 第10章 多国籍企業とネットワーク―地理的空間編成とデジタル空間編成に関連して―
  • 第Ⅲ部 個別の業界や業態に関する未来予測
  • 第11章 IT多国籍企業とスピルオーバー―スーパースター企業仮説に寄せて―
  • 第12章 中国ICT多国籍企業の国際化戦略
  • 第13章 ICTによる「越境EC」の進展―中小企業が多国籍企業になる日―
  • 第14章 産業のオープン化と競争環境の変化に関する一考察―自動車産業のエレクトロニクス化を通して―
  • 第15章 サービスのプロダクト化とタレントマネジメント
  • ―コンサルティング業界の事例―
  • あとがき