著者紹介

［著者］

ルイ・ベルジュロン （ルイ・ベルジュロン ）

Louis Bergeron （ 1929 - 2014 年 ） 。フランスの高等師範学校 （ Ecole Normale Superieure ） を卒業後，社会科学高等研究院 （ EHESS ） の歴史研究所 （ CRH ） などで教鞭をとる （ 1986 年からは同歴史研究所長 ） 。パリの歴史やフランスの産業史について造詣が深い。晩年はフランス内外の産業考古学研究をリードし，考古学情報連絡委員会や国際産業遺産保存委員会の会長を務める。
本書以外の主な研究業績：
Les Revolutions europeennes et le partage du monde, Bordas, 1968
Nouvelle Histoire de la France contemporaine, tome 4 : L’episode napoleonien, Seuil, 1972
Banquiers, negociants et manufacturiers parisiens du Directoire a l’Empire, Editions de l'EHESS et Mouton, 1978
Les capitalistes en France, 1780-1914, Gallimard, 1978
Les Rothschild et les autres : La gloire des banquiers, Librairie Academique Perrin, 1991
L’industrialisation de la France au XIXe siecle, Hatier, 1991
La croissance regionale dans l’Europe mediterraneenne 18e-20e siecles, Editions de l'EHESS, 1995
La revolution des aiguilles. Habiller les Frnacais et les Americains, XIXe-XXe siecles, Editions de l'EHESS, 1996
ほか。

訳者紹介

［訳者］

内田 日出海（ウチダ ヒデミ）

1971 年，熊本県立済々黌高校卒業。在フランス日本国大使館 （ 外務省専門調査員 ） ，東京国際大学経済学部での勤務を経て，現在，成蹊大学経済学部教授，早稲田大学非常勤講師。経済学修士 （ 早稲田大学 ） ，歴史学博士 （ ストラスブール大学 ） 。専門はフランスを中心とするヨーロッパの社会経済史。
近年の主な研究業績：
Le tabac en Alsace aux XVIIe et XVIIIe siecles. Essai sur l'histoire d'une economie regionale
frontaliere, Presses Universitaires de Strasbourg, Strasbourg, 1997
『物語 ストラスブールの歴史 ―― 国家の辺境、ヨーロッパの中核』中公新書，2009 年
『伝統ヨーロッパとその周辺の市場の歴史』 （ 共著，山田編 ） 清文堂，2010 年
『地域と越境 ―― 「共生」の社会経済史』 （ 共著，内田・谷澤・松村編 ） 春風社，2014 年
『金と香辛料 ―― 中世における実業家の誕生』 （ 訳書，Ｊ . ファヴィエ著 ） 春秋社，2014 年 （ 改訂版 ）
『国家の周縁 ―― 特権・ネットワーク・共生の比較社会史』 （ 共著，田村・川名・内田編 ） 刀水書房，2015 年
『ヨーロッパ経済 ―― 過去からの照射』 （ 共著，朝倉・内田 ） 勁草書房，2016 年 （ 改訂版 ）
ほか。

（データは本書刊行時のものです）

主要目次

• 第1部　経済と社会のなかのラグジュアリーの位置―その変動
• 　第1章　フランスの産業装置のなかのラグジュアリー産業
• 　第2章　手工業と大資本の間―ラグジュアリー産業における生産構造と労働組織
• 　第3章　ラグジュアリー，権力，社会
• 　第4章　芸術と産業の間のラグジュアリー産業
• 第2部　ラグジュアリーのカテゴリー
• 　第5章　守勢に立つ食卓の芸術
• 　第6章　綺羅星のように輝く高級ファッション
• 　第7章　香水と宝石
• 　第8章　ラグジュアリーの消費―食の芸術
• 　第9章　ラグジュアリーの消費―居住
• 　第10章　ラグジュアリーのいくつかの近代的ヴァージョン