英国ではSenior Management Regime(SMR)の新制度を導入し、金融機関の上級管理者を対象とする経営層の規律を図らんとしている。不正防止など守りの経営から独立社外取締役に関わる役割・機能・責任が議論されてきたが、企業価値創造を実際に担う経営執行陣に広く対象を拡大させており、我が国アベノミクスの第三の矢の中核をなす攻めのガバナンスとも軌を一にするもので、我が国のガバナンス改革においても大きな示唆となる。