後発の社会はいかなる論理と過程を経て成長し,またその社会を変容させてゆくのか。本書はこの疑問を主として韓国と日本を取り上げながら論じる。いずれも後発の社会でありながら,その成長のスタートの時期,初期条件,社会のあり方にそって両社会は異なった構造をもつに至っており,本書はその形成の論理に迫ろうとしているものである。