現在の労使関係の中心的課題は,「雇用をいかに確保するか」であり,当面終身雇用の存続か廃止か,をめぐる問題である。研究者の間でも,終身雇用に代えて継続雇用,長期雇用が用いられはじめている。本書は,なぜ終身雇用に代えて長期安定雇用を用いるのか。長期安定雇用を歴史的に分析し,日本社会の変化と雇用慣行のゆくえを問うものである。
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