グローバライズされた金融力,国際基軸通貨・為替制度に動かされている開放国民経済のなかで,これまでの経済分析方法は貨幣や金融の役割を軽視してきた。本書は,貨幣金融の側面を取り入れ,日本,アジア,さらに世界経済について,その実体面と金融面との一体的,統合的考察を図る国際経済論の建設を試みた著者ライフワークの第三巻である。