雁行形態という幻想的形容詞の故に日本発経済政策論「雁行型経済発展論」の中核的命題は軽視・忘却されてきた。本書は赤松博士のオリジナルにまで遡り雁行形態論プロパーの再評価を試み,第一・第二小島モデルを論じ雁行形態論の課題・理論を開示する。世界経済を再活性化する秘策「合意的国際分業」の推進を打出さんとする著者のライフワーク,第1巻。