本書は経済学のレンズを通して日本の自動車貿易の実態とダイナミズムの解明を試みたものである。伝統的な比較優位論から新貿易理論、新経済地理、そして新・新貿易理論など国際貿易理論・実証分析を総動員し、ノックダウン輸出や中古車輸出といった自動車特有の貿易形態や、輸出自主規制、輸入在庫などに関する複数の新しい研究成果を提示。