わが国企業グループの戦略的課題を明らかにするため、その形成要因を親子間資本関係の多様性および企業の境界の視点から分析している。またグループの効率的運営に隘路となっている親子間の利害の不一致からくる子会社少数株主の保護および親会社の子会社に対する指揮権に法的拘束力をもたせることについての法的ルールにつき提言する。