消費税の公平性について、古典的課税原則に基づき課税実態に依拠して実証する。消費税は消費生活で各階層の負担能力に応じて課税され、高所得者ほど多く負担する。低所得者への税転嫁率は低いため、低所得者の税負担率が高いとする「逆進性」は証明できない。増税後社会保障が充実すれば、低所得者はますます有利になる。西欧並み税率20%台は、社会保障充実・健全財政運営等のために避けられない。国民の公平性への誤解が生んだ政権交代の興亡史についても論じる。
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書評:『消費税より公平な税はない:課税原..』 『週間読書人』2013年3月29日号に書評が掲載されました(「健全な財政、安心した社会保障のために今何が必要か」荻原悦雄氏、元社会福祉法人理事・特別養護老人ホーム園長)。