近年脚光を浴びている非営利組織のコーポレート・ガバナンス体制を解明するために,医療システムの国際比較および先進的病院の経営比較を内容としている。特に,少子高齢化や医療費高騰のなか,ますます重要となる病院における経営健全化と競争力強化のために,メディカル・ガバナンス論という新しい学問分野の確立を図る気鋭の力作である。