本書は,保険法の分野におけるドイツ及びわが国の基本的で重要な問題に関する学説の形成・発展・承継過程を,可能なかぎり社会的・経済的・歴史的背景及び隣接の他の諸領域と関連づけながら明らかにすることを試みたもので,わが国においては先駆的研究ということができる。本書は二部から構成されている。まずドイツについて考察し,それに次いでわが国について考察した著者長年の研究成果である。研究者,保険業界にとりっても極めて裨益するところ大きな研究書である。