本書は,日本におけるCSR浮上の歴史社会的文脈を,「日本の経営者ないし経済団体が一定の歴史社会的状況のなかで何を課題として意識し,構想したか,またそれらにどのように応答してきたか,さらに残された課題は何か」に焦点を当てることによって明示し,CSR経営の理論化へのプラットフォームを創りだすことを意図したものである。