本書は前著作『開発論の視座―南北貿易・構造主義・開発戦略―』を補完・拡充する意図をもって執筆された。グローバル・エコノミーの基礎をなす新自由主義経済学に新構造主義経済学を対置して,開発論の源流をなす幼稚産業論と根源的な開発思想を学際的アプローチを用いて縦横無尽に論じた「開発論ルネサンス」ともよべる意欲作である。