会社は誰のものか? 会社は誰のものでもなく,「会社それ自体」として存在する。株式会社の論理は人間存在を超える「団体」の論理であり,人間そのものに還元できない。株式会社は永遠性を組み込まれた「社会的実在」であるが故に,会社の不祥事に対しては,法人実在説に立って「会社それ自体」を罰し,ときに「死を与える」発想が必要となる。