日本型経営システムの形成については,いまだ十分には解明されていない。本書は,日本型経営システムの源流が戦前・戦時期に形成されたのではないかという仮説のもとに,日本企業の経営実態を分析し,企業経営の意思決定プロセスと産業政策とのかかわりに着目して,主要産業における経営史の実証的な研究に取り組んできた研究成果の一端である。