科学的管理。その出現は人類史的出来事である。それは,どのようなものであり,どのように発展し,現在に到っているのだろうか。それは,人類を,自然世界の住人を人工的世界の住人に,たった百年で変えた。人間は,科学的管理の成果の驚異的機能性を享受しながら,それが意図せずして惹き起した負の随伴的結果である自然破壊,社会不安,人間性喪失の増大の危機に遭遇している。本書は,管理学の巨人たちの位置と意味を明らかにし,危機克服の方途を示すものである。21世紀の科学論・文明論とも言うべき書である。
(※ 在庫表示は書店の在庫と一致しない場合がございます。)