ベルリンの壁崩壊から20世紀末を挟んで世界を揺るがした旧社会主義諸国の体制移行プロセスを,現代世界経済の趨勢を規定するグローバリゼーションという文脈に立って,ロシア・中東欧経済の専門家が政治経済学的・実証的に分析した。国際的な政治経済体制と移行諸国の関係,およびFDIの流入や多国籍企業が果たしてきた役割に焦点を当てる。