トヨタの新興国車IMV
そのイノベーション戦略と組織

野村俊郎 著
 

定価 2,860円(税込)本体2,600円
A5判上製 218頁
ISBN 978-4-8309-4847-3(4-8309-4847-7)
2015年2月28日発行
在庫あり

年間販売100万台を超え,カローラと並ぶ最量販車である新興国車IMV。販売でも利益でも,新興国で大きな成功を収めている成功要因は,製品開発,製造,調達など多岐に亘るイノベーションにある。製品開発組織Zの現場から新興11カ国12工場の現場まで,様々な現場の人々をインタビュー し,驚くべき正確さでそのイノベーションの全貌に迫る。

主要目次
  • 序章 IMVという車
  • 第Ⅰ篇 IMVにみるトヨタの新興国車開発~開発ルーチンの保持と変異~
  • 第1章 開発の概要
  • 第2章 トヨタの開発ルーチンと新興国車IMVの開発ルーチン~設計情報の創造に関するルーチンの保持と変異~
  • 第3章 第2トヨタは破壊的イノベーションの担い手たりえるか?~この組織分化は開発組織の進化か?~
  • 第Ⅱ篇 IMVにみるトヨタの新興国車製造~製造組織のルーチンの保持と進化~
  • 第4章 製造の論点と概要
  • 第5章 グローバル供給態勢(新興国における企業内世界分業)の変化
  • 第6章 製造拠点の概要
  • 第7章 多車種多仕様混流生産の問題と解決~製造ルーチンの横展と変異~
  • 第Ⅲ篇 IMVに見るトヨタの新興国での部品調達~アジアでの系列調達の進化(深層現調化),南ア,南米での非系列調達の拡大,調達ルーチンの進化~
  • 第8章 「外注部品の設計承認」と「原価設定・改定(準レントの分配)」のルーチン~IMVにおける調達ルーチンの保持~
  • 第9章 アジアにおける系列取引と深層現調化~アジアにおけるTMCの調達ルーチンの保持とTier1の調達ルーチンの変異~
  • 第10章 南ア,南米では系列外との取引~南ア,南米におけるTMC現法の調達ルーチンの変異~
  • 第11章 TMC現法におけるJSP,MSP,LSPの購買管理~内示(予測)と確定のタイミングと,内示(予測)の精度~
  • 終章 トヨタは無消費との対抗でもジレンマを超えられるか?~本書の結論とインプリケーション~