貨幣は商品金である、あったという通説を国際通貨ドルを舞台に正すのが本書のメッセージである。米国金融機関の国際的展開、東南アジアのドル選択、グローバル金融資本主義のダイナミズムから、脱ドル・通貨同盟・複数基軸通貨論の虚構を問い、「貨幣の世界システム」となったドル本位制の現在を描写。