今,世界経済は金融面と実体面で大きな構造変動と調整の局面にある。この変動と調整の過程にあっては,冷静な歴史的視点あるいは変化を見通す視点が必要であろう。そのための貴重な視点を提供するのが雁行型経済・産業発展論ではなかろうか。本書は,雁行型経済発展の視点から,各執筆者の専門領域で,発展の新理論を織り込み考察した書である。