本書は,企業の持続可能な成長に重要な役割を果たす組織間関係に注目し,「企業紐帯」と新たに定義した上で,戦略を媒介とする紐帯と業績の関係について,理論と実証の両面から解明する。統計・グラフ等の数理科学的な方法を駆使して,日本と外資,製造業・金融業・流通業の各業種に属する個別企業グループの事例比較も加えた著者10年に及ぶ研究の成果である。