「他人や外国のものではない自分の学問は何だったのか」 と著者は国際経営学の学説史を自己の中に問う。著者は,アメリカ研究で「ビジネス」を知り,アジア研究で「人間」を知る。そこでの国際経営学の目覚めは,「文化と経営」であり,『アジア経営学』は,日本の論理を世界に普遍化する基層理論であり,国際経営学と経営人類学の日本的原形であった。