国際競争力の決定因として最も重要なものは全要素生産性の上昇である。本書は,国際競争力問題を体系的に,特に生産性の観点から分析を図るものである。出来る限り各国の一次データを使用し,日本・アメリカ・東アジア諸国のデータを統一的に扱い,経済成長,貿易動向,直接投資等を理論・実証的に分析し,課題と展望を示す密度の高い好著である。