朝鮮半島の地経学
「新冷戦」下の模索

伊集院 敦・日本経済研究センター 編著

定価 3,850円(税込)本体3,500円
A5判並製 192頁
ISBN 978-4-8309-5182-4(4-8309-5182-6)
2022年5月30日発行
在庫あり

米中「新冷戦」が朝鮮半島の経済を揺さぶっている。両大国が影響力を競い、重要物資のサプライチェーン強化などで新たな施策を展開。韓国や北朝鮮はその狭間で独自の生き残りの道を探る。経済が対外戦略の有力手段となる時代。インフラ連結や経済連携を含め、東アジアの経済地図はどう変わるのか。「地経学」の視点から転機の朝鮮半島経済を分析する。

主要目次
  • 第1章 朝鮮半島めぐる新たな経済ゲーム―米韓同盟強化で中国に対抗する米国
  • 第2章 中国の韓国取り込み戦略の変容―「特化型」に移行する貿易構造
  • 第3章 米中バランスに苦慮する韓国財閥―「安米経中」から「安米経米」へ
  • 第4章 「脱日本依存」,部材国産化進める韓国―日本の輸出管理強化の中間決算
  • 第5章 新しい構想が必要とされる南北経済関係―韓国文政権の挫折と尹政権の対北政策
  • 第6章 ユーラシア鉄道連結性向上と朝鮮半島―着実に布石を打つ韓国
  • 第7章 中国東北部と朝鮮半島の経済連携―「一帯一路」延伸と北東アジア協力
  • 第8章 金正恩時代の軍需産業と軍隊―兵器開発と災害への対応
  • 第9章 「政温経冷」の中国と北朝鮮―「同盟」延長で経済支援再開も焦点に
  • 第10章 朝鮮半島の非核化と日本の貢献―平和発展の「夢と希望」をどう与えるか