■グローバル化や情報化の進展と共に,アジアは大きく変貌しつつある。日本,アジアNIEs,ASEAN,中国,インドが順々に発展を遂げ,今や世界の成長センターとなったアジア。その順番に飛び立つ様から雁行型発展として知られるアジア諸国。本事典は,成長かつ激動するアジアの総体的把握と同時に,アジア各国の政治・経済・社会・教育・文化・宗教・地理の細部にまで踏み込んで複雑かつ多様な現代アジアの正確かつ深い理解をめざす総合事典である。
■本事典の特色
● 本事典に収録されたアジアの範囲は,日本が密接な関連性を有する,東アジア(北東アジアと東南アジア)と南アジアである。
● 現代アジア諸国が目指す近代化に必要なIT(情報技術)・ICT(情報通信技術)・BT(バイオテクノロジー)などの科学技術政策に関する項目を可能な限り収録。また,大学などの教育機関の紹介も充実。
● 主として高校生,大学生,大学院生,外国人(留学生など),社会人を読者対象とし,簡潔・平易に解説。また外国人(留学生)に役立つよう,見出し語には平仮名での読みを表記し,また必要に応じて英語ないし現地語のローマ字表記を付けた。特に,アジアに進出するビジネスマン向けに,多様な宗教や文化に関する項目も充実。
● 本事典の構成は,いくつかの関連する項目をまとめて解説する大項目別方式(あるいは事項別)ではなく,各項目を1つ見ればその意味がすぐに分かるよう配慮した小項目別方式を採用。また,断片的で脈絡を欠くことが多いインターネットの検索では不可能な,まとまった,より深い知識や情報,体系的な理解が得られるように,解説文の末尾には出来るだけ関連項目を指示したことで,他項目との関連性を持たせた。付録に本事典で扱ったアジア諸国の主要統計資料を収録。